 冷蔵庫は、一般家庭のご家財の中で最も大きな家電製品の一つです。
重量もそれなりにありますし、綺麗に使用されている方も非常に多いので、わずかな凹みが出来ただけでも、クレームになることが多いです。
戸建の２階にキッチンが有る場合は、吊り作業か階段の搬入にするか迷いどころです。階段で搬入する場合は、階段の壁のクロスや階段のフローリングに傷が入らないように、養生を重点的にする必要があります。また吊り作業にする場合は、搬入口になるベランダや窓枠を破損しないように、その強度を見極めて、養生を行う必要があります。
いずれにしても、引越しの荷物の中で最も難易度の高い家電製品であることは間違いありません。
それがゆえに、冷蔵庫１点のみの搬入作業の依頼が、引越し業者に対してひっきりなしに入ります。これは、新品を家電量販店などで購入された方が、その家電量販店の手配した運送業者に冷蔵庫の搬入作業を断られ、困り果てて引越し業者に依頼されることが多いからです。
家電量販店のそういった姿勢というか、サービスには昔から私は疑問を持っていますが、そうはいっても皆さんは、どうにかして冷蔵庫を搬入されたいわけですから対応可能な業者さんを探さなければいけませんね。
こういった場合、迷わず引越し業者さんに依頼してください。
冷蔵庫の大きさや搬入・搬出経路の難易度によっては、一般の引越し作業員では対応できない場合もありますが、その場合も引越し業者が判断して、重量物専門のスタッフの手配をしてくれますので大丈夫です。
旧居で使用中の冷蔵庫は、引越し作業開始前の数時間前には、電源を抜くようにしてください。これは、冷蔵庫は電気を停止してしばらくすると、霜などの水分が下の皿部分に溜まるようになっています。作業開始時に作業員が気づいて電気を停めた場合、運搬中やトラックでの搬送中に水分が漏れることになります。
この水が他のご家財をぬらしたり、引越し業者のトラックの荷台を汚すことになるので、前もって電源を切ってもらって、梱包・運搬前に、水分を捨てる必要があるのです。
また、よくご質問をいただくので記載しておきたいことがあります。冷蔵庫を倒して運んだらいけないのかどうかというご質問です。
結論から申し上げますと、すぐに新居で使用されたいのであれば冷蔵庫は倒さずに運ばなければなりません。新居で数時間電源をいれずに放置しておけるのであれば、極端な話、逆さまにして運んでもかまいません。
これは、冷やすためのコンプレッサーの中に油があって、倒したり振動などで、コンプレッサーの外に油が出てしまうからです。油が出た状態で電源を入れると、空焚きしてしまって破損の原因になります。ただし、正常の向きで冷蔵庫をしばらく置いておきますと、油はコンプレッサーに全て戻ってきます。ですから、その時間を待てるのであれば極端な話、どのように運んでも構わないということになります。
また、最近の冷蔵庫の場合、コンプレッサーに油が無い状態では、電源が入らないように制御されているそうです。みなさんの冷蔵庫はどうでしょうかね（笑）
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ほとんどの皆さんは、京都から小郡への引越しの相場を知らないと思います。
